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三伏

ラジオでしきりにルーフー、ルーフー、と言うので何のことかと思ったら、「入伏 rù fú」だった。伝統的な暦で「三伏」に入るので「入伏」。
三伏」または「三伏天」とは初伏・中伏・末伏の三つをまとめた呼び方で、伝統的に夏の最も暑い時期とされている。この時期が何月何日から始まるかは毎年少しずつ変わる。日付ではなく、夏至から数えて三回目の庚(かのえ)の日、というのが初伏の定義だからだ。
「庚」は十干の一つで、十干と十二支を組み合わせた暦によると、十日に一度「庚」がつく日が現れる。初伏は夏至から数えて三回目の庚の日から四回目の庚の日まで十日、中伏は四回目から五回目まで十日、末伏は立秋後の一回目の庚の日から二回目まで十日、と決まっているが、年によって立秋前にさらに一回庚の日が入る場合は、中伏が二十日になるという。
今話題の今年の入伏、つまり初伏の始まる日は七月十六日、中伏は八月二十六日、末伏は八月十五日となっている。立秋までに庚の日が一度あるので、今年も中伏が二十日、あわせて四十日ある長い三伏になるとのこと。

入伏には餃子を食べるとか、「三伏贴」という膏薬を貼るとか、いろいろな伝統行事があるようだ。文字だけで読んでいるとすっかり過去の伝統のように見えてしまうが、ラジオで話題になっているのを聞くと、意外に現代の生活にも生きているのがわかる。

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