「中国語」とか、「漢文」とか

日々の学習、ときどき雑談

餅を投げる

ビザの延長手続きに連れて行ってもらったら今日は「中考」(高校入試)とのことで会場の周りに付き添いの家族らしき人が集まっていた。そこで事務の先生に聞いたのだが、朝鮮族の風習で、餅を学校の壁に投げつけ、高いところにひっつくほどいい点が取れる、という験担ぎのようなのがあるらしい。何なんだその風習……。

検索してみたら百度百科にもちゃんと書いてあった。朝鮮族の餅(臼でつく餅で日本の餅とも近い)は中国語では、打糕(ダーガオ)、年糕 (ニェンガオ)などという。

延边朝鲜族自治州,每当孩子高考升学的时候,朝鲜族人民就会把期盼孩子能去读书的高等学府大门外,在凌晨天还没亮的时候就把事先在家做好的打糕扔到学校墙上和大门上,扔的越高代表孩子考上大学的希望越大,以此来寓意:蒸蒸日上,金榜题名。

延辺朝鮮族自治州では、子どもの大学入試の時に朝鮮族の人々が子どもが入学してほしい学校の門の外に集まり、早朝のまだ明るくなる前に家で作ってきた餅を学校の壁や門に投げつけ、高く投げられるほど子どもが合格する見込みが高いとする。「蒸蒸日上、金榜題名」にちなんでいる。

蒸して作る餅を投げ上げることで「蒸蒸日上」(日に日に向上する、という慣用句)とかけているらしい。
世の中にはへんてこな、いや、面白い風習がいろいろあるなあ。

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