「中国語」とか、「漢文」とか

日々の学習、ときどき雑談

一叶知秋

一叶知秋 [ yī yè zhī qiū ]

一枚の葉が落ちることから秋が来るのを知る。小さな手がかりから情勢の変化を察知すること。

出典
淮南子』説山訓の「見一葉落、而知歲之將暮、睹瓶中之冰、而知天下之寒、以近論遠」(一枚の葉が落ちるのを見て、歳が暮れようとしているのがわかる。瓶の中の氷を見て、天下に寒気がみちているのがわかる。これは近いものによって遠いものを考察することだ)より。

淮南子』(huái nán zǐ 日本語では伝統的に「えなんじ」と読む)は前漢の祖劉邦の孫で淮南(わいなん)王に任じられた劉安 (前179?-前122)が食客の学者たちに編纂させた書物。もとは内篇二十一巻、中篇八巻、外篇三十三巻があったというが、現存しているのは内篇二十一巻のみ。『淮南鴻烈』『劉安子』などとも呼ばれる。道家思想を基礎に諸家の思想を広く取り入れて体系化したもので、先秦の思想を知るために不可欠な資料とされている。

また、 宋の唐庚『文録』に「唐人有詩云、山僧不解数甲子、一葉落知天下秋」(唐の人の詩に「山の僧は暦で日を数えることを知らず、一枚の葉が落ちることで天下の秋を知る」というものがある)という記述がある。
この詩句がよく知られ、日本でも「一葉落ちて天下の秋を知る」ということわざになっている。

用例
秋天来了,树叶开始飘落,真是一叶知秋啊!(秋が来た。木の葉が舞いはじめ、まさに秋の訪れを告げている。)
领导人应该具备有一叶知秋的敏锐观察力。(リーダーになる者は一葉落ちて秋を知るような鋭敏な洞察力を備えなければならない。)

にほんブログ村 外国語ブログ 中国語へ
にほんブログ村