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日々の学習、ときどき雑談

冰冻三尺,非一日之寒

冰冻三尺,非一日之寒 [bīng dòng sān chǐ,fēi yī rì zhī hán]

三尺の氷は一日の寒さではできない。物事には長い経過がある。昨日や今日の話ではない。ローマは一日にして成らず。

三尺もの厚い氷は一日の寒さではできない、物事にはそこに至るまでの積み重ねがあるということ。良い意味でも悪い意味でも使われている模様。訳は文脈によって変えてもよさそうだが、わかりやすいことわざなので直訳してもそのまま意味は通じそう。

出典
王充『論衡』状留篇の「河冰結合、非一日之寒。積土成山、非斯須之作」(河の氷が張りつめるのは一日の寒さで起きることではなく、土を積んで山にするのは短時間の仕事ではない)より。

用例
冰冻三尺,非一日之寒,我相信在我不断的努力学习后,有一天我能把英语说得很好。
ローマは一日にして成らず。たゆまず努力を続ければいつか英語をうまく話せるようになると信じている。

冰凍三尺非一日之寒,他有今天這么好的成績離不開他平時的努力。
ローマは一日にして成らず。彼が今日こんなにいい成績をあげているのは日頃の努力と不可分だ。

冰凍三尺非一日之寒,哥們,現在買禮物如同亡羊補牢。
三尺の氷は一日では張らないってね。あにき、いまからプレゼントを買うのは泥縄ってもんだ。

「亡羊補牢」は羊を失ってから囲いを繕う、苦境に陥ってから慌てて挽回しようとすること。泥縄。

冰冻三尺非一日之寒,压垮骆驼的永远是最后一棵稻草,最后一声喷嚏就能雪崩,到底为什么?当事人最清楚。
三尺の氷は一日では張らない。駱駝の背を折るのはいつも最後の一本の藁で、最後の一度のくしゃみが雪崩を起こすこともできる。いったいなぜ? 当事者が一番よく知っている。


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