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日々の学習、ときどき雑談

核能发电

核能发电 [hé néng fā diàn]

原子力発電。

核や原子力にまつわる言葉は日常でもニュースなどである程度見聞きするものだが、これが中国と日本では少しずつ違っている。以下に例を。

核能 [hé néng] 原子力
核能发电 [hé néng fā diàn] 原子力発電
核电站 [hé diàn zhàn] 原子力発電所
核辐射 [hé fú shè] 放射線
核聚变 [hé jù biàn] 核融合
核裂变 [hé liè biàn] 核分裂

基本的に日本語で「原子」となるところが「核」になることが多いのだが、日本語の「原子爆弾」は中国語でも「原子弹」である。そして、中国では自国での原子爆弾開発が建国以来の代表的な偉業という扱いなので、歴史ドキュメンタリーなどでは実験成功のキノコ雲が国の進歩という非常に明るいイメージで映し出されたりする。このへん、キノコ雲といえば広島長崎、そして敗戦、という日本とは全く違うのが興味深い。
ちなみに、「反核」や「反核運動」は中国語でもそのまま「反核」「反核运动」のようだ。日本語の「反原発」は「反核电」「反核电运动」などと訳される。原子力については中国は現在も一貫して推進政策をとっていて、政府系の報道で見える部分はもちろん、実際の世論でも反対はあまり強くないようだ。たしかに原爆を落とされたという歴史もなく、国内の原発が大事故を起こしたこともないので、デメリットよりメリットの方が感じられやすいのだろうと思う。

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