「中国語」とか、「漢文」とか

日々の学習、ときどき雑談

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

憨态可掬

憨态可掬 [ hān tài kě jū ]天真爛漫でかわいらしい様子。 「憨状可掬」とも。百度の辞書によれば、「憨态」は「天真而略显傻气的神态」(素朴でややバカっぽい雰囲気)。「可掬」は漢文読みすれば「掬(すく)ふべし」、手に乗せることができるような、とい…

油桃

最近スーパーで安くなっている果物はこれ。毛の生えている桃よりこっちの方をよく見かける。中国では油桃(yóu táo)というようで、なるほど、表面がてかてかして油を塗ったように見えるからかと納得。毛のある桃をこれと区別して呼ぶ時は毛桃(máo táo)。 …

叶公好龙

叶公好龙 [ yè(shè) gōng hào lóng ]葉公龍を好む。何かを好んでいるように言うが、真に好んでいるわけではないこと。口だけで実行が伴わないこと。葉公の「葉」は伝統的にはshèと読み、日本の漢文でも「しょう」と読まれてきた。現在の中国では基本的にyè…

暗算

暗算 [ àn suàn ](他人を陥れようとひそかに)たくらむ、はかる。どういうふうに使われるかは、この字幕を見れば一目瞭然。日本語の「はかったな!」が「你暗算我!」です。 「算计 suàn jì」も同じような意味で、ここは「你算计我!」でもいいようです。日…

天上掉馅饼

天上掉馅饼[ tiān shàng diào xiàn bǐng ]好運が降ってくる、棚からぼたもち。これも中国古典に基づく成語かと思いきや、出典はなんと『聖書』(中国では『圣经』という)。出エジプト記で神が天から「マナ」を降らせたという話から来ているという。しかし…

栽跟头

栽跟头 [ zāi gēn tou ]躓いて転ぶ、こける、失敗する、挫折する、痛い目にあう。用例 石子路不好走,小心别栽跟头! (石ころ道は歩きにくいから、転ばないように気をつけて!) 在人生的道路上,很少有人不栽跟头。 (人生の道で、躓かない人はほとんどいな…

餅を投げる

ビザの延長手続きに連れて行ってもらったら今日は「中考」(高校入試)とのことで会場の周りに付き添いの家族らしき人が集まっていた。そこで事務の先生に聞いたのだが、朝鮮族の風習で、餅を学校の壁に投げつけ、高いところにひっつくほどいい点が取れる、…

炒鱿鱼

炒鱿鱼 [ chǎo yóu yú ]俗語で、解雇する、クビにする。もともとは広東語のスラングだったという。文字通りの意味は「イカを炒める」。これがなぜ「解雇する」という意味になったかというと、辞書ではこういう説明がされている。 昔、住み込みの従業員がクビ…

凑合

凑合 [ còu he ]百度の辞書によると、1. 聚集:下班以后大伙儿都~在一起练习唱歌。2. 拼凑:预先把发言提纲准备好,不要临时~。3. 将就:没有什么好菜,~着吃点吧。这两年日子过得还~。この語で覚えておかなければいけないのは3の意味。日本語にするなら…

凑 [ còu ]百度の辞書によると、1. 拼凑;聚集:~钱。~足了人数。大家~到这里来听他讲故事。2. 碰;赶:~巧。~热闹。3. 接近:往前~~。~到跟前。她拿起一束鲜花~着鼻子闻。 1の「集まる」という意味が基本だが、2の「ぶつかる」、3の「近づく」など…

眼高于顶

眼高于顶 [ yǎn gāo yú dǐng ]目が頭より高い、というのが文字通りの意味。そこから、目端がきき識別能力が高い(日本語の「目が高い」に近いか?)、あるいは、お高く止まっている、周囲を見下している。 (現在の用法では「お高くとまる」という方の悪い意…

点头哈腰

点头哈腰 [ diǎn tóu hā yāo ](本心からではなく)過剰にへりくだり、礼儀正しく接する様子。へいこらする。類義語 打躬作揖 [dǎ gōng zuō yī]用例 比他穷的人,知道他既是钱狠子,手脚又厉害,都只向他点头哈腰的敬而远之。(老舍『四世同堂』三四)(彼よ…

拍马屁

拍马屁 [ pāi mǎ pì ]ごまをする。お世辞を言う。おべっかを使う。 「拍马」とも。日本語では「ごまをする」、英語では「りんごを磨く」そうだが、中国語では「馬の尻を叩く」らしい。 語源として言われているのは、元の時代、モンゴル族が馬を連れて出会っ…

杞人忧天

杞人忧天 [ qǐ rén yōu tiān ]杞の国の人が天が落ちてくることを心配したという故事から、取り越し苦労をすること、非現実的な心配をすること。 日本語にも「杞憂」として入っている成語。出典 『列子』天瑞篇の故事より。(原文) 杞國有人,憂天地崩墜,身…

飞檐走壁

飞檐走壁 [ fēi yán zǒu bì ]家の軒や壁を飛ぶように渡り歩く。武芸の達人などが身軽で敏捷な様子。 「飞檐走脊 fēi yán zǒu jǐ 」とも。用例 且说时迁是个飞檐走壁的人,不从正路入城,夜间越墙而过。(明・施耐庵『水滸全伝』第六十六回)(それに時遷は身…

你死我活

你死我活 [ nǐ sǐ wǒ huó ]おまえが死んでわたしが生きる。殺るか殺られるか、おまえが死ぬか俺が死ぬか、というように激しく争う様子。用例 这是一场你死我活的巅峰对决!(これは殺るか殺られるかの頂上対決だ!) 人与人之间为什么要拼个你死我活。反正最…

啰啰嗦嗦

啰啰嗦嗦 [luō luō suō suō] 話などがごちゃごちゃとまとまりがない様子。 「啰啰唆唆」と書くこともある。 また、「啰哩啰嗦 luō lǐ luō suo」とも。類義語 絮絮叨叨 [xù xù dāo dāo] 唠唠叨叨 [láo lao dāo dāo]用例 他的信里没什么消息,但是啰啰嗦嗦一写…

唧唧歪歪

唧唧歪歪 [ jī jī wāi wāi ]ぐだぐだ、ごちゃごちゃと口うるさく言うこと。用例 春节回家过年,妈妈和哥哥唧唧歪歪我受不了。(春節に帰省したら母親と兄がごちゃごちゃうるさくて我慢できない。) 不要老在我背后唧唧歪歪,有什么话就当面说出来。(陰でご…

含辛茹苦

含辛茹苦 [ hán xīn rú kǔ ]大変な苦労をなめる。「茹苦含辛 」とも。 「茹」は食べるという意味。出典 宋代の蘇軾『中和勝相院記』に仏道を求めることの難しさを述べて、「無所不至、茹苦含辛、更百千億生而後成」(あらゆる所に至り、辛苦をなめ、さらに百…

机、器

「机器 jī qì」で「機械」という意味。「机器人」といえば「ロボット」。 日本語と同じく、「〜〜机」「〜〜器」でさまざまな機械の名称になる。 ただし、これがまた日本語と少しずつ違うので注意。(日)洗濯機 (汉)洗衣机 (日)掃除機 (汉)吸尘器 (…

偷偷摸摸

偷偷摸摸 [ tōu tōu mō mō ]こそこそと人目をはばかる様子。類義語 鬼鬼祟祟反義語 光明正大 光明磊落用例 为人做事应该正大光明,而不应该偷偷摸摸。(物事は公明正大にやるべきだ。こそこそしてはいけない。) 看他那偷偷摸摸的样子,一定有什么名堂。(あい…

鸡鸣狗盗

鸡鸣狗盗 [ jī míng gǒu dào ]鶏鳴狗盗。鶏の鳴き真似をしたり、こそ泥をしたりするような卑しい特技を持つ者。またそのような行為。日本語にもそのままの形で入っている成語。しかし実際に使う機会はあまりなさそう。出典 『史記』孟嘗君列伝の記述より。戦…

鬼鬼祟祟

鬼鬼祟祟 [ guǐ guǐ suì suì ]こそこそと人目をはばかる様子、ひそかに何かを企んでいる様子。「祟」は日本語では「祟り」(たたり)と読む文字。「出」の下に「示」。怪異な存在や現象を表す。類義語 鬼头鬼脑 [ guǐ tóu guǐ nǎo ] 偷偷摸摸 [ tōu tōu mō m…

两眼一抹黑

两眼一抹黑 [ liǎng yǎn yī mǒ hēi ]両目が何も見えない、周囲の状況が全くわからないこと。 「两眼漆黑」という四字成語も。用例 我刚来到这里,人生地不熟,两眼一抹黑。(私はここに来たばかりで、人も土地も不案内、全く何もわかりません。)しかし検索…

くもる

メガネがくもる、車の窓がくもる、という時の「くもる」は何と言うか。 こういうのは日常的な表現だが、覚えていないと出てこない。耳で聞いても一瞬わからない。 ということをまた思わされた一例。「くもる」は「起雾」というのか。用例 为什么一到冬天窗户…

杯水车薪

杯水车薪 [ bēi shuǐ chē xīn ]焼け石に水。状況に対して対策が無力すぎること。用例 我需要一万元应急,你只借我一百块,这岂不是杯水车薪吗?(俺は一万元が緊急に必要なんだ。百元だけ貸してくれても、焼け石に水じゃないか。) 现在房价太高了,凭爸爸的…

媲美

媲美 [ pì měi ](良い意味で)比肩する、比べられる。用例 大家觉得能与绵媲美称为之“木棉”,后来进一步出现了“棉”这个字。(人々はこれを綿に比肩するほどだとして「木綿」と称し、後にそこから「棉」という字が生まれた。) 我国生产的电视机可以和世界名…

「棉」と「绵」

百度の辞書によると、棉 [mián] 1. 一年生或多年生草本植物或灌木,栽培品种有陆地棉、海岛棉、树棉、草棉等,其中陆地棉栽培最广。果实中的棉纤维是重要的纺织原料,棉子可以榨油。通称棉花。 2. 棉花 3. 像棉花的絮状物:石~。腈纶~。膨松~。 4. 姓。绵…

棉花棒

先日、「綿棒」は「棉签」らしい、と書いたが、近所のスーパーで買った綿棒のパッケージには「棉花棒 mián huā bàng」と。この呼び方もあるようだ。 ちなみに簡体字でも繁体字でも、「わた」や「もめん」という意味の「綿」は「棉」で、日本の漢字と部首が違…

三伏

ラジオでしきりにルーフー、ルーフー、と言うので何のことかと思ったら、「入伏 rù fú」だった。伝統的な暦で「三伏」に入るので「入伏」。 「三伏」または「三伏天」とは初伏・中伏・末伏の三つをまとめた呼び方で、伝統的に夏の最も暑い時期とされている。…