「中国語」とか、「漢文」とか

日々の学習、ときどき雑談

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

落汤鸡

落汤鸡 [luò tāng jī]ずぶ濡れ。びしょ濡れ。濡れ鼠。スープに落ちた鶏のようということで、雨に降られたり水に落ちたりしてずぶ濡れになった様子。また、比喩的に意気沮喪している様子を指すこともあるという。日本語では「濡れ鼠」と言うが、中国語では鶏…

冠冕堂皇

冠冕堂皇 [guān miǎn táng huáng]もっともらしい。立派な。もったいぶった。体裁のいい。「冠冕」は古代の皇帝などが身につけた帽子。「堂皇」は堂々と立派な様子。 使われ方としては、日本語の「もったいぶった」や「ご立派な」と同様、主に皮肉や批判的な…

明目张胆

明目张胆 [míng mù zhāng dǎn]大胆に。堂々と。忌憚なく。目を見張り肝を据えて何かを行うこと。良い意味でも悪い意味でも使われるようだ。用例 那家人在客厅里看电视,歹徒竟敢明目张胆地持枪走进来。 その家の人が客間でテレビを見ていると、なんと悪党が…

物以稀为贵

物以稀为贵 [wù yǐ xī wéi guì]物は稀であるから貴い。珍しいから貴重だ。希少価値がある。出典 唐の白居易の詩『小歲日喜談氏外孫女滿月』にある「物以稀為貴、情因老更慈」(物は珍しいがために貴く、慈愛の情は老いによってさらに深い)より。 この詩は白…

充其量

充其量 [chōng qí liàng]せいぜい。たかだか。最大に見積もっても、せいぜいのところ、といった意味。日本語の「せいぜい」と同じく、「不过〜」(〜に過ぎない)などと組み合わされることが多い。 「最多」「至多」「顶多」などの語も同じ意味で使えるが、…

yyds(歪歪滴艾斯)

yyds(歪歪滴艾斯)永遠の神。同学たちのチャットを見ていたら出てきたのでメモ。ネット発の新語の一つで、「永远的神」(yǒng yuǎn de shén)の頭文字を取った略語とのこと。アルファベットを読み上げると「歪歪滴艾斯 wāi wāi dī ài sī」のような音になる…

甩 [shuǎi]振る。投げる。放る。捨てる。「振る」「放る」などの動作が基本的な意味。腕などを勢いをつけて振る、振り回すというイメージ。面白いのは、恋愛関係を一方的に拒絶する時に日本語で「振る」というのと同じ用法がこの語にあること。検索してみる…

拾人牙慧

拾人牙慧 [shí rén yá huì]他人の受け売り、口真似、剽窃。出典 『世説新語』文学篇の「殷中軍云、康伯未得我牙後慧」(殷中軍が言った。康伯はまだ私の口先にある知恵も身につけていない)より。『世説新語』は南朝宋の劉義慶が人物の言行、逸話などをまと…

人云亦云

人云亦云 [rén yún yì yún]人の言ったことを口真似する。他人の言葉を繰り返すだけで自分の意見がないこと。類義語 鹦鹉学舌 https://anatadehanai.hatenablog.com/entry/2021/05/09/235638 拾人牙慧用例 那本书的作者似乎没有自己的观点,书里都是人云亦云…

鹦鹉学舌

鹦鹉学舌 [yīng wǔ xué shé]オウムが人の言葉を真似るように、他人の言葉をそのまま真似ること。口真似をする。他人の意見に付和雷同する。出典 宋の釈道原『景徳伝燈録』巻二十八の下記の記述より。如鸚鵡只學人言、不得人意。經傳佛意、不得佛意而但誦、是…

图穷匕见

图穷匕见 [tú qióng bǐ xiàn]隠されていた意図や計略や真相が最後に現れてくること。正体が現れる。「匕」は匕首(あいくち)、短刀。「见」は「xiàn」と読み、「现」と同じ意味で「現れる」。出典 『戦国策』燕策三の「軻既取圖奉之、發圖、圖窮而匕首見」…

纷至沓来

纷至沓来 [fēn zhì tà lái]次々とやってくる。続々と押し寄せてくる。「纷」はたくさんのものが入り乱れていること。「沓」は「复沓」「重沓」などの熟語があり、重なる、混み合う、といった意味。「纷至沓来」はあえて訓読するなら「紛(まぎ)れ至り沓(か…

尔虞我诈

尔虞我诈 [ěr yú wǒ zhà]互いに騙しあう。「尔(爾)」は訓読すれば「なんじ」で、あなた、おまえ。「虞」「诈」はどちらも騙す、欺くという意味。直訳すれば、「あなたが騙しわたしが欺く」、互いに相手を騙し陥れようとすること。出典 『春秋左氏伝』宣公…

八竿子打不着

八竿子打不着 [bā gān zi dǎ bù zháo]全く関係がない。縁もゆかりもない。赤の他人だ。これも非常によく使われている民間の言い回し。「八竿子」は「八杆子」とも書く。 ただしこの「八竿子」の「八」については、竿で八回(厳密に八回ではなく、たくさん、…

络绎不绝

络绎不绝 [luò yì bù jué]人や車馬などが連綿と絶えないこと。「络绎」は連綿と続く様子。日本語でも「絡繹(らくえき)」という音読みで熟語として使われる。出典 『後漢書』南匈奴伝の「逢侯部眾飢窮、又為鮮卑所擊、無所歸、竄逃入塞者駱驛不絕」(逢侯の…

车水马龙

车水马龙 [chē shuǐ mǎ lóng]車や人の行き来が盛んで非常に賑わっている様子。車が流れる水のよう、馬が泳ぐ龍のよう、ということで、絶え間なく車や人が流れている様子を指す。出典 『後漢書』馬后紀の次の記述より。前過濯龍門上,見外家問起居者,車如流…