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日々の学習、ときどき雑談

色厉内荏

色厉内荏 [ sè lì nèi rěn ]

外面は強硬だが内面は軟弱。虚勢を張っている様子。見かけ倒し。

出典
論語』陽貨篇「子曰、色厲而內荏、譬諸小人、其猶穿窬之盜也與。」(先生が言われた。外面が強そうで内面が弱いというのは、小人にたとえることができる。まるでこそこそと忍び込む泥棒のようなものだ。)

「諸 zhū」は「之于 zhī yú」が縮まった形、ということを知っておくと読み方に迷わない。「譬諸小人」は「譬之于小人」であり、之は「これ」、于は「〜に」、つまり「譬諸小人」は「これを小人に譬う」と読める。
「穿」も「窬 yú」も部首が穴かんむりで、穴をくぐり抜けるというような意味。「穿窬之盜」はそのように忍び込んで物を盗む人。

用例
大家都知道他是个色厉内荏的胆小鬼。(みんな彼が見かけ倒しの臆病者だということは知っている。)
你别看他凶得像只老虎,其实色厉内荏,一见到长官,马上像只小猫!(あいつは虎みたいに強く見えるかもしれないが、実はただの虚勢で、長官の前ではたちまち小猫みたいになるんだぞ!)

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