甲鱼
甲鱼 [jiǎ yú]
「魚」とついているが、こういうもののことである。↓
「鳖 biē」というのが一番正式な名称のようだが、他にも甲鱼、水鱼、团鱼、王八、など多様な呼び方があるとのこと。それだけ各地で人々の生活になじんでいるのだろう。なじむというのはもちろん食用としてという意味も含む。日本でも高級食材だしね。
ちなみに「王八蛋」といえば代表的な「脏话 zāng huà」(口汚い罵り言葉)の一つで、語源には諸説あるようだがとにかく「非常具有侵略性贬低性及普遍的骂人话」だと百度百科には書いてある。自分で使う機会はなくていいと思うが、存在は知っておいた方がいい言葉。
それにしても、こいつの日本語名称「スッポン」というのはまたなんでこんな名前になったのだろう。「鳖」(音読みで「ベツ」)は中国の古典にもよく登場してなかなか威厳ある文字に見えるのだが、「スッポン」と訳した途端に何とも言えない脱力感が出てしまう。しかし他に通用している呼び名もないので、訳すなら「スッポン」とするしかない。スッポン。スッポン。