「中国語」とか、「漢文」とか

日々の学習、ときどき雑談

沆瀣一气

沆瀣一气 [hàng xiè yī qì]

結託する。気を通じる。ぐるになる。

出典
宋の銭易『南部新書』にある「乾符二年、崔沆放崔瀣榜、談者称、座主門生、沆瀣一氣」より。

「沆瀣」は『楚辞』に「餐六氣而飲沆瀣」とあり、王逸の注によれば「夜半の気なり」、深夜の水気を含んだ気とされる。
『南部新書』の逸話は、唐代の乾符二年に、崔沆という者が科挙の試験官となり、崔瀣という受験生の答案を高く評価して合格にした。それを見た者たちが、崔沆と崔瀣の名前を並べると偶然「沆瀣」になることに気づき、「座主門生、沆瀣一氣」(先生と弟子で「沆瀣」の気が通じているようだ)と話題にしたというもの。「座主門生」というのは当時科挙に合格すると試験官と受験生は形式的に師弟関係とみなされたからで、両者がもともと師弟であったわけではない。また、この逸話は崔沆が故意に崔瀣を優遇したとか、不正をしたとかいうものではない。
しかしこの成語は後に、裏で気を通じる、結託して不正をするといった意味に変化し、現在はその意味で使われることが多い。

用例
这些官员和警察沆瀣一气,勾结起来坑害国家。
これらの役人と警察はぐるになり、結託して国家に害をなしている。

这些全都事实啊。物业和居委会党委书记沆瀣一气,弄的社区乌烟瘴气 。
これはみんな本当だよ。不動産業者と居民委員会と党の委員会書記がぐるになって、社区をめちゃくちゃにしてるんだ。

体育纳入中考,学校和校外培训机构沆瀣一气,盯上了家长的钱包!
体育を高校入試に含めるのは、学校と校外の教育機構がぐるになって、親の財布を狙っているのだ!

最近、中国で体育や美術などを高校の統一入試に含めるという計画があり、その需要を狙う民間のスポーツ塾などもある。そういう状況についての話。

にほんブログ村 外国語ブログ 中国語へ
にほんブログ村