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日々の学習、ときどき雑談

贩卖焦虑

贩卖焦虑 [fàn mài jiāo lǜ]

人に焦りや不安を抱かせて金を出させるような商売。不安商法。
また商売でなくても、成功や優位を見せつけて他人を不安にするような行為。

最近の流行語らしい。といってもこういう商売自体は昔からある。容姿への不安を煽ってダイエット食品や育毛剤を売りつけたり、学校の勉強だけでは落ちこぼれると焦らせて高い月謝の塾を勧めたり、そんな貯金額では将来悲惨なことになると脅して保険を売りつけたり……こういうのをまとめて「贩卖焦虑」と呼んでいるようだ。
また、たとえば同級生が就職に成功したと聞いて焦る、SNSで他人の幸せそうな投稿を見て焦る、というような場合にもカジュアルに使われているように見える。

用例
贩卖焦虑是个新词,但实际上这种行为由来已久。围绕家长贩卖的焦虑可以说车载斗量。
「焦りを売る」というのは新しい言葉だが、実際この種の行為ははるか昔からある。子育てする親の周りで売りつけられる焦りは数えきれない。

现在的人多会贩卖焦虑,总是在强调人生的成功。赚钱多,人际广,地位高就是成功。但这是多数人达不到的,也是不切实际的。
今の人はしばしば他人の不安を煽り、人生の成功を強調している。稼ぎが多く、交際が広く、地位が高ければ成功なのだ。しかしこれは多くの人には達成できず、現実に即してもいない。

能意识到他在贩卖焦虑就说明你已经不是韭菜了,这一点很难得。
それが不安商法だと意識できればそれはもうカモではないということだ。この一点が難しいのだ。

「韭菜」も植物のニラという意味ではなくスラングの一つ。もとは株の業界で、損だけして離れていく素人の投資家を指したとのこと。そういう人は次々と参入してくるため、切ってもすぐ伸びてくるニラにたとえ、そういう人物から搾り取ってカモにすることを「割韭菜」(ニラを刈る)と言った。そこから「韭菜」も損だけする人、カモを指すようになった。

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