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日々の学習、ときどき雑談

鸡鸣狗盗

鸡鸣狗盗 [ jī míng gǒu dào ]

鶏鳴狗盗。鶏の鳴き真似をしたり、こそ泥をしたりするような卑しい特技を持つ者。またそのような行為。

日本語にもそのままの形で入っている成語。しかし実際に使う機会はあまりなさそう。

出典
史記孟嘗君列伝の記述より。戦国時代、斉の孟嘗君(?—前279年)は来る者拒まず、多くの食客を抱えることで知られていた。ある時、孟嘗君食客たちを連れて秦に赴き、秦の昭王に気に入られて留め置かれたが、秦に害をなすだろうと讒言する者がいてそのまま殺されそうになる。そこで孟嘗君は昭王の寵姫を買収し、命乞いをしてもらうことにする。その時寵姫が望んだのがすでに昭王に献上してしまった狐白裘(狐の腋の毛皮で作った皮衣)だった。孟嘗君が困っていると、食客の一人が犬のように忍び込んで物を盗む名人で、昭王の蔵から狐白裘を盗み出し、寵姫に渡すことができた。また、その後昭王のもとを脱走した孟嘗君一行が函谷関まで来た時、まだ夜明け前で関所の門は閉まっていたが、食客の一人が鶏の鳴き真似をして門衛を欺き、門を開けさせて逃げ切ることができた。

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