「中国語」とか、「漢文」とか

日々の学習、ときどき雑談

史記

不寒而栗

不寒而栗 [bù hán ér lì]ぞっとする。(恐怖で)寒気がする。震え上がる。怖気立つ。恐怖のあまり寒くないのに震えるということ。この「栗」は「慄」に通じ、戦慄、慄然などの熟語があるように、震える、おののくという意味。繁体字圏では「不寒而慄」と表記…

揭竿而起

揭竿而起 [jiē gān ér qǐ]竹竿に旗を掲げて決起する。決起して反乱を起こすこと。出典 賈誼の『過秦論』にある「斬木爲兵,揭竿爲旗」(木を切って武器とし、竿を掲げて旗とした)より。紀元前209年、秦の滅亡を招いた陳勝・呉広の乱についての記述。 『史記…

『史記』平原君虞卿列伝より「毛遂自薦」

「毛遂自荐」の出典となった『史記』平原君虞卿列伝の該当部分、もう少し丁寧に見ておきます。(原文) 秦之圍邯鄲,趙使平原君求救,合從於楚,約與食客門下有勇力文武備具者二十人偕。平原君曰:「使文能取勝,則善矣。文不能取勝,則歃血於華屋之下,必得…

毛遂自荐

毛遂自荐 [máo suì zì jiàn]自薦する。自分から積極的に仕事を引き受ける。自分で自分を推薦するという意味だが、よい意味で使われることが多いとのこと。出典 『史記』平原君虞卿列伝より。(原文) 秦之圍邯鄲,趙使平原君求救,合從於楚,約與食客門下有…

指鹿为马

指鹿为马 [ zhǐ lù wéi mǎ ]鹿を指して馬とする。事実を無視した主張をすること。故意に事実をねじ曲げようとすること。出典 秦の二世皇帝胡亥(こがい hú hài)の時、権力奪取を狙っていた丞相の趙高がわざと鹿を馬だと言い、他の家臣たちにも同意を求めた…

熙熙攘攘

熙熙攘攘 [ xī xī rǎng rǎng ]人通りが多くにぎやかな様子。活気がある様子。 「熙熙」は和やかで楽しそうな様子、「攘攘」は入り乱れている様子とのこと。出典 『史記』貨殖列伝の「天下熙熙、皆為利来、天下攘攘、皆為利往」(天下の人が楽しそうににぎや…

鸡鸣狗盗

鸡鸣狗盗 [ jī míng gǒu dào ]鶏鳴狗盗。鶏の鳴き真似をしたり、こそ泥をしたりするような卑しい特技を持つ者。またそのような行為。日本語にもそのままの形で入っている成語。しかし実際に使う機会はあまりなさそう。出典 『史記』孟嘗君列伝の記述より。戦…

数见不鲜

数见不鲜 [ shuò jiàn bù xiān ]しばしば目にして珍しくないこと。見慣れていること。 「数」は shù ではなく shuò と読むので注意。shuò と読むと、しばしば、何度も、という意味になる。類義語 屡见不鲜 司空见惯用例 这样的例子在服务行业数见不鲜。(こ…