「中国語」とか、「漢文」とか

日々の学習、ときどき雑談

拄 [zhǔ]

(杖などを)つく。

「拐杖 guǎi zhàng」「拐棍 guǎi gùn」など、杖を「つく」という時に主に使われる語。中国語の「拐杖」は老人が使うものだけでなく、松葉杖など怪我をしたりした時に使うものも指すようだ。年齢を問わず、杖をついていれば「拄」が使える。
日本語の杖を「つく」という言い方もやや特殊だが、こういう特定の対象に強く結びついた動詞というのは中国語にもいろいろある。

用例
我看见一位老人拄著手杖蹒跚而行。
一人の老人が杖をついてよろよろと歩いているのを見た。

她虽然年事已高,但仍坚持不退休,近年拄拐杖开工。
彼女はすでに高齢だがまだ退職しようとはせず、近年は杖をつきながら働いている。

爷爷走路不拄棍,别看他脚抬不高,步子也不大,走得却很稳当。
おじいさんは歩くのに杖はつかない。足はあまり上がらないし歩幅も小さいが、しっかり歩けている。

昨天梦见了奶奶,她拄着拐棍要上楼,看见我说:快来抱一抱。
昨日夢におばあちゃんを見た。杖をつきながら階段を登ろうとしていて、私を見ると、早く来て抱きついておくれと言った。

旅游业是澳门的支拄产业,也是澳门政府财政收入的主要来源。
旅行業はマカオの支柱となる産業であり、マカオ政府の主要な財源でもある。

これは杖をつくという以外の意味で「拄」が使われている例。「柱」ではないのが注意点だが、訳すなら「支柱」でもいいように思う。

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