鱼龙混杂
鱼龙混杂 [yú lóng hùn zá]
玉石混淆。良いものと悪いものが入り混じっていること。
「玉石混淆」という日本で広く使われている四字成語は、どうやら中国ではあまり使われないらしい。一応辞書には載っているのだが、中国のネットで検索してもほとんど用例が出て来ないし、私の経験の範囲ではあるが身近で見聞きした覚えもない。ましてや「玉石混交」で検索すると、百度でトップに出てくるのは日本語辞典の類だよ。
しかしもちろん「玉石混淆」の意味を表す成語が中国にないわけはなく、その中の一つがこの「鱼龙混杂」。他にも「良莠不齐 liáng yǒu bù qí」がよく使われている印象。日本語で「玉石混淆」と言いたい時には「良莠不齐」と言い換えればほぼ問題なく通じるのではないかと思う。
「鱼龙混杂」、ちょうど今日話したネイティブの学生が使っているのを聞いたので忘れないうちにメモ。教職は神聖な仕事だと思うけど実際にやってる人は「鱼龙混杂」だ、というようなことを言っていた。やはりこれは日本語にするなら「玉石混淆」だよね。
類義語
泥沙俱下 [ní shā jù xià]
https://anatadehanai.hatenablog.com/entry/2020/11/20/235158
良莠不齐 [liáng yǒu bù qí]
https://anatadehanai.hatenablog.com/entry/2020/11/20/235349
用例
来参加面试的人很多,免不了鱼龙混杂。
面接に来る人が多いので、どうしても玉石混淆になる。
医美市场鱼龙混杂泥沙俱下,一定要选择正规医院的正规整形医生哈
美容医療の市場は玉石混淆なので、必ず正規の病院の正規の整形医を選ぼうね
↑
「泥沙俱下」も「鱼龙混杂」とほぼ同義で、こういうふうに並列で使われることの多い成語。こういうのはもう二つ合わせて「玉石混淆」の訳でいいのではないかと個人的には思う。
九龙城是个鱼龙混杂之区,你到了那里之后,要特别当心。
九龍城はいろんな人間がいる場所だから、行ったら十分注意しろよ。
↑
これは「玉石混淆」と訳すのはちょっと違うかなと思える例。「鱼龙混杂」は日本語の「玉石混淆」よりも人間を形容する傾向が強いように感じる。