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日々の学習、ときどき雑談

摸着石头过河

摸着石头过河 [mō zhe shí tou guò hé]

石橋を叩いて渡る。慎重に進める。試行錯誤しながら進める。

文字通りには、石を探りながら川を渡る。慎重に少しずつ物事を進めること。
日本語の「石橋を叩いて渡る」に近い俗諺、歇後語の一つ。
「石橋を叩いて渡る」は朝鮮語には全く同じ発想の「돌다리도 두드려 보고 건너라」(石橋でも叩いて渡れ)があるのだが、漢語にはそこまで完全一致でよく知られている諺はないようだ。しかし似たような諺は各地にあるし、言語の壁を超えて広く分布しているのがよくわかる。
ただ用例を見ていると、日本語の「石橋を叩いて渡る」がひたすら「慎重」という意味なのに対し、この「摸着石头过河」には「試行錯誤する」という意味も入っているように感じる。外見が似ていても、文脈によっては「石橋を叩いて渡る」と訳せない場合もありそうだ。

用例
练习大半年了,终于在不断的错误训练中逐渐找到适合自己的,也算的上是摸着石头过河了。
半年あまり練習して、間違ったトレーニングの連続の中から、だんだん自分に合ったものがわかってきた。これが石を探って川を渡るというものだろう。

1981年10月国务院《关于实行工业生产经济责任制若干问题的意见》强调:“实行经济责任制,目前还处在探索阶段,各地区、各部门要加强领导,要摸着石头过河,水深水浅还不很清楚,要走一步看一步,两只脚搞得平衡一点,走错了收回来重走,不要摔到水里去。”
1981年10月、国務院は『工業生産経済責任制実行の若干の問題に関する意見』においてこのように強調した。「経済責任制の実行は目下まだ模索段階にあり、各地区、各部門は指導を強化して、石を探りながら川を渡るように進めねばならない。水の深さがまだはっきりしないため、一歩一歩足元を見つめ、両足の平衡を保ち、間違って踏み出した足は引っ込めて踏み直し、水に転げ落ちないようにしなければならない。」

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