「中国語」とか、「漢文」とか

日々の学習、ときどき雑談

粽子作り体験

今年は6月14日が端午節。学生食堂で無料の粽子(ちまき)作り体験があると聞いて行ってみました。材料は全部食堂が用意、巻き方も食堂のスタッフが教えてくれます。ちまきは日本語では「作る」や「巻く」ですが、中国語では「包」、「包粽子」となります。ちなみに餃子も「包」するもので、日本語の感覚で「做」と言うと変に聞こえるようです。

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用意されていた餡(中国ではこういう包むものの中身は総じて「餡」)は最もオーソドックスと言われる蜜棗(蜜漬けの棗)。粽子用の細長い葉を巻いて円錐形のポケットを作り、砂糖水に浸したもち米と蜜棗を入れ、葉の残りの部分で包み込んで草の茎でぐるぐる縛ります。この粽子用の葉には「箬葉」や「蘆葦葉」が使われるそうですが、独特のいい香りがします。

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中国の学生でも自分で作ったことはないという人は多いようで、試行錯誤しながら巻いていました。私も初めて。巻き終えると食堂の厨房で茹でてくれて(この「茹でる」は中国語では「煮」)、味見をしたり持って帰ったり。去年の端午節には留学生事務室が学生に粽子を配ってくれたのですが、今年は自分で作るという経験もできました。端午節は学校も一日休みになり、中華圏ではかなり存在感のある祝日なんだなと感じます。このへんも住んでみてこそわかるところですね。