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日々の学習、ときどき雑談

「饭包」を食べた

学生食堂で、「饭包」というのを初めて食べた。今の時期、学生たちはどんどん帰省してしまって食堂に入っている店も閉まっている所が多い。まだいくつか開いている店も、メニューがだいぶ減っていたりする。昨日もそういう店で他のものを頼もうとしたら「もうないよ」と言われ、「饭包ならあるよ」ということで饭包を頼むことになった。とはいえ私はその時まだ饭包が何なのかわかっていなかったのだが。
そして、出て来たのがこれ。

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大まかには焼き飯や炒飯のようなもので、ご飯に刻んだ葱と香菜、じゃがいもの塊(これが少し面白い)が混ぜ込まれ、豆豉か何かの香りのする調味料で味がついている。丸のままの赤唐辛子が三、四本入っていたが、それほど辛くはなかった。具は野菜ばかりで地味な見た目ながら、香菜や調味料の香りが複雑に絡んでおいしい。 炒飯としてこれまで食べてきたものより好きかもしれない。
しかし気になったのは、なぜこれが「包」なんだろう、ということ。何も包まれてないんだけど。
そこで検索してみたところ、饭包とはもともとこういう画像のようなものらしい。

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便利なネットの解説によると、饭包とは東北地方発祥の軽食で、調理した米飯、卵、葱、香菜、じゃがいも、きゅうりなどを豆板醤と混ぜ、生菜(サニーレタス)や白菜の葉で巻いて食べるものだとのこと。それなら確かに、葉で包んでいるので饭包という名前になるのもわかる。
食堂で出て来たのはその饭包の中身の部分だけということのようだ。なるほど。それでも十分おいしかったので、またそのうち頼んでみたい。一番シンプルな「原味」は7元、そこに追加料金でいろいろトッピングもできるようになっている。
材料さえ揃えば作り方も簡単そうなので、家で作ってサニーレタスで巻いて食べるのもよさそうだ。「饭包」なんていうあまりに目立たない名前のせいで、こういう独自の料理とは知らないままになるところだった。学生食堂の料理にも、まだ食べたことのないもの、名前から想像のつかないものがまだまだたくさんある。