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日々の学習、ときどき雑談

冷暖自知

冷暖自知 [lěng nuǎn zì zhī]

(水の冷たさや温かさは飲んだ人にしかわからないように)自分の感情や状態は本人にしかわからない、あるいは本人が一番よくわかっている。

「如人饮水,冷暖自知」「如鱼饮水,冷暖自知」のように続けて用いられることが多いので、合わせて覚えておくべき。

出典
善無畏(637-735年)の『大日経疏』巻十二にある「如飲水者、冷熱自知」より。ここでは、悟りの度合いは自分自身でわかるものだ、というような意味だったという。善無畏はインド出身で唐代の長安に赴き、仏典漢訳に従事した僧侶。

用例
每个人都有自己的人生,冷暖自知。
それぞれに自分の人生があり、感じ方は本人にしかわからない。

男女间的事,如人饮水,冷暖自知,外人只知其一,不知其二。
男女の間のことは本人たちにしか本当にはわからない。他人がわかるのは半面だけだ。

我们都是孤独的行者,如人饮水冷暖自知,真正能帮你的,永远只有你自己!
私たちはみな孤独な旅人で、自分のことは自分にしかわからない。真にあなたを助けられるのはいつもあなただけだ。

幸福如人饮水,冷暖自知。你不是我,怎知我走过的路,心中的乐与苦。
幸福には本人にしかわからない感じ方がある。あなたは私ではないのだから、どうして私の歩いてきた道や内心の苦楽がわかるだろう。

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