「中国語」とか、「漢文」とか

日々の学習、ときどき雑談

怦 [pēng]

心臓が激しく鳴る音の擬音語。どきっ。
「怦怦」で「どきどき」、「どくどく」といった鼓動を表す表現になる。

漢語には珍しい直接的な擬音語。自然の音をどう聞き取って表記するかは言語によって大きく変わるのだが、これも日本語と比べると片や「doki」、片や「peng」でずいぶん違うのが面白い。
また日本語では心臓は主に「鳴る」だが、「怦」に組み合わされる動詞は「怦怦直跳」「怦怦乱跳」のようにほぼ「跳」(跳ねる、踊る)なのも注目点。

用例
只听到自己的心怦怦地剧烈地跳动。
自分の心臓がどきどきと激しく鳴るのだけが聞こえた。

他的心一下子“怦怦”地猛跳起来,额上渗出了冷汗,脚步越走越快,渐渐地飞跑起来。
彼の心臓は急に「どきどき」と激しく踊り、額には冷汗が滲んできた。歩調はますます速くなり、やがて必死で走り出した。

每次听到周杰伦和五月天心都会一怦。
周傑倫五月天を聴くたびに胸がどきっとする。

这一次考试考得不错,我的心不再怦怦直跳,七上八下了,我感觉到了莫大的成就感。
今回の試験はうまくいった。私はもうどきどきと不安になることはなく、この上ない達成感があった。

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