「中国語」とか、「漢文」とか

日々の学習、ときどき雑談

成語

骑马找马

骑马找马 [qí mǎ zhǎo mǎ]馬に乗って馬を探す。すでに所有しているものを他所に探しに行くこと。灯台下暗し。また、現在の仕事等を続けながら別の仕事等を探すこと。目の前にあるのに気づかずに探す、という日本語の「灯台下暗し」のような意味で使われてい…

实不相瞒

实不相瞒 [shí bù xiāng mán]実を言うと。本当の話。嘘ではなく。「瞒」は騙す。真実であり、騙していないということ。文字通りだが、これも知らずに突然出会うと戸惑いそうな成語。SNSの投稿や若者のチャットなどでも見かけ、使用頻度はかなり高そう。用例 …

摸着石头过河

摸着石头过河 [mō zhe shí tou guò hé]石橋を叩いて渡る。慎重に進める。試行錯誤しながら進める。文字通りには、石を探りながら川を渡る。慎重に少しずつ物事を進めること。 日本語の「石橋を叩いて渡る」に近い俗諺、歇後語の一つ。 「石橋を叩いて渡る」…

苦尽甘来

苦尽甘来 [kǔ jìn gān lái]苦労の後に幸福が訪れる。苦労が報われる。運が開ける。(比喩として)春がめぐってくる。苦あれば楽あり。文字通り、苦味が尽きて甘味が来る、苦しみの後に楽しみが来るという意味の成語。日本語の「苦あれば楽あり」や「苦は楽の…

坐立不安

坐立不安 [zuò lì bù ān]居ても立ってもいられない。落ち着かない。気が気ではない。不安でたまらない。坐っても立っても不安だ、ということで、日本語の「居ても立ってもいられない」と同じ発想の成語。心配や焦りなどで落ち着かないという状況に使う。用例…

阴差阳错

阴差阳错 [yīn chā yáng cuò]偶然。運命のいたずら。思わぬ行き違い。阴错阳差(yīn cuò yáng chā)となることもある。偶然に起きた予定外のこと、運命のいたずらというようなことを指す成語。用例 他们阴差阳错地把多年渴望见面的机会失掉了。 かれらは偶然…

甘之如饴

甘之如饴 [gān zhī rú yí](苦難などを)喜んで引き受ける様子。「甘之」は甘いとする、甘んじる。「如饴」は飴のように。一般に避けられるようなもの、苦痛や苦労などを甘い飴のように喜んで味わう、甘受するという意味の成語。 「甘死如饴」という成語もあ…

归根结蒂

归根结蒂 [guī gēn jié dì]結局のところ。つまるところ。突き詰めれば。そもそも。「归根结底」と書かれることも多い。「根」や「蒂」(花や果実が枝に繋がっているところ。へた、がく)に立ち返ってみれば、というようなイメージで、根本的には、突きつめれ…

执迷不悟

执迷不悟 [zhí mí bù wù]過ちを悟らない。反省をしない。間違ったことに固執して考えを変えない様子。これも文字を見れば意味はわかりやすいが音で聞くと難しそう。字面がいかつく見える割に使用頻度は高く日常的によく使われているようだ。用例 犯了错,他…

回心转意

回心转意 [huí xīn zhuǎn yì]考え直す。思い直す。心を入れ替える。日本語の「回心」がそうであるように、単に考えや気持ちを変えるというだけでなく、好ましい方向に変える、「心を入れ替える」といった意味合いで使われることが多いようだ。「気を変える」…

目不忍睹

目不忍睹 [mù bù rěn dǔ]見るに堪えない。目を覆うような。「睹」は「見る」という意味の動詞。「不忍睹」は訓読するなら「睹るに忍びず」。あまりに悲惨であったり残酷であったりして見るに堪えない様子をいう成語。これも「令人〜」「让人〜」などの使役形…

赏心悦目

赏心悦目 [shǎng xīn yuè mù]美しく目を楽しませてくれる。美しいものが見る人の心や目を楽しませる、ということで、その美しいものを主語とし、「令人赏心悦目」「让人赏心悦目」のような使役形で使われることが多い。 美しい景色などを形容したい時に便利…

数典忘祖

数典忘祖 [shǔ diǎn wàng zǔ]根本を忘れる。自分の祖先や由来を忘れる。本来は「多くの典籍を調べていながら肝心の先祖のことを忘れている」というような意味だが、現在は単に「根本を忘れる」というような意味で使われることが多い。出典 『春秋左氏伝』昭…

祸不单行

祸不单行 [huò bù dān xíng]災難が続く。悪いことが重なる。「禍」は災い。「単」は一つだけ、単独でということで、災いが一つだけ起こるのではない、つまり複数続くということ。出典 漢の劉向『説苑』権謀篇にある、「此所謂福不重来、禍必重来者也」(これ…

风云突变

风云突变 [fēng yún tū biàn]突然情勢が変わること。情勢の変化が激しいこと。文字通りの意味では「風雲が突然変わる」ということだが、日本語でも「風向きが変わる」というように、比喩として物事の情勢が変わることを言う。 ただ用例を見ると、「突然変わ…

老气横秋

老气横秋 [lǎo qì héng qiū]老練な様子。また老練であること鼻にかけているような様子。古参ぶって偉そうにする様子。また、年寄り臭く覇気がない様子。百度の辞書に「形容老练而自负的神态。现形容自高自大,摆老资格。也形容缺乏朝气」と説明されている。…

大步流星

大步流星 [dà bù liú xīng]大股で速く歩く様子。用例 哥哥朝着我大步流星地走过来。 兄さんは私の方に大股で歩いてきた。他走路总是大步流星的。 彼はいつも大股で颯爽と歩く。大步流星的酷盖,一步能跨好几层台阶的程度。 大股で颯爽と歩くクールガイ、一歩…

自食其果

自食其果 [zì shí qí guǒ]自業自得。身から出た錆。自分で悪事の報いを受けること。自分でその果実(結果)を食べることになる、ということで、自分の悪い行為の結果を自分で受けることになるということ。用例 这就是对你的回敬! 自食其果,自作自受。 これ…

自作自受

自作自受 [zì zuò zì shòu]自業自得。自分の行いで自分が報いを受ける。「自業自得」は中国語ではあまり使わないようなので、「自業自得」と言いたい時にはこういう表現を使った方がよさそう。自分で作為して自分で受ける、という文字通りの意味で覚えやすい…

无懈可击

无懈可击 [wú xiè kě jī]つけ入る隙がない。非の打ち所がない。非常に緻密で緩みのない様子。「懈」は緩むという意味。「可撃」、攻撃できるような緩みがないということ。類義語 天衣无缝 https://anatadehanai.hatenablog.com/entry/2021/01/07/234453 ↑ こ…

殊不知

殊不知 [shū bù zhī]なんと。意外にも。実は。豈図らんや。「殊不知〜」で「しかし〜とは知らない」と後に続く内容を否定する時に使う定型表現。「〜とは知らなかった」などと訳す他に、「なんと」「意外にも」といった形で訳した方がいい場合もありそう。用…

罪魁祸首

罪魁祸首 [zuì kuí huò shǒu]悪の親玉。諸悪の元。主犯。元凶。 「魁」「首」はともに、親玉、リーダー、筆頭というような意味。「罪」や「禍」の親玉、筆頭を意味する成語。用例 当讨论到全球变暖这个话题时,美国往往成了罪魁祸首。 議論が地球温暖化の話…

自生自灭

自生自灭 [zì shēng zì miè]自然に生きたり死んだりする。自ら生き自ずから滅ぶ、勝手に生きたり死んだりするという意味だが、用例を見ると、「让」「任其」などの後に使われ、対象を放置する、その結果死なせるといった意味で使われていることが多い。用例 …

故步自封

故步自封 [gù bù zì fēng]古いやり方に固執すること。現状に甘んじて進歩を求めないこと。「固步自封」と書かれることもある。 『荘子』の寓話に、ある人物が邯鄲の人の歩き方に憧れ真似しようとした結果、元の歩き方を忘れて這って帰った(「邯郸学步」)、…

墨守成规

墨守成规 [mò shǒu chéng guī]従来のやり方を守って変えないこと。融通が利かない。杓子定規。「墨守」は戦国時代に墨子が城(都市)の防衛をした故事に基づくが、ここでは単に「強く守る」という意味になっている。「成规」はすでに成立した規則、決まった…

心灰意冷

心灰意冷 [xīn huī yì lěng]意気消沈。意気沮喪。がっかりして落ち込む様子。心の火が消えて冷たい灰になっているというイメージで、意気消沈し、熱意や意欲が失せたような状態の形容。用例 我们不要因为某一科没考好而心灰意冷。 一科目の試験に失敗したか…

得过且过

得过且过 [dé guò qiě guò]その日暮らしをする。志や計画なくだらだら暮らす。仕事などを適当にやりすごす。中国語の辞書では、「过一天算一天」「胸无大志」「苟且偷安」「敷衍了事」などの表現を使って説明されている。「过一天算一天」は日本語にするなら…

落花流水

落花流水 [luò huā liú shuǐ](戦いに破れたりする様子として)めちゃくちゃに、こてんぱんに、完膚なく、見る影もなく。ほとんどの場合「打得」「杀得」などと組み合わされ、戦いなどで完全に打ちのめされた様子を形容する。本来は下の例のように、花が散り…

东山再起

东山再起 [dōng shān zài qǐ]再起する。失敗の後やり直して成功する。巻き返す。出典 東晋の謝安が若い頃は官職を嫌って東山に隠棲していたが、四十歳を過ぎて仕官し、その後大いに治績を上げたという故事から。劉義慶『世說新語』排調篇に以下の記述がある…

一蹶不振

一蹶不振 [yī jué bù zhèn]一度の躓きで気力を失うこと。失敗に懲りてやる気をなくしてしまうこと。出典 漢の劉向『説苑』談叢篇の下記の部分より。一噎之故,絕穀不食;一蹶之故,卻足不行。 https://ctext.org/shuo-yuan/tan-cong/zh#n21994一度のどに詰ま…