「中国語」とか、「漢文」とか

日々の学習、ときどき雑談

知らなければわからない

连轴转

连轴转 [lián zhóu zhuǎn]休む間もなく働き続けること。連続勤務。無休労働。用例 有一回,工厂接到大单,老板把大门反锁,让工人们连轴转地赶活。 ある時、工場は大規模な発注を受け、社長は門に鍵をかけて工員たちを夜昼なく働かせた。这几天连轴转辛苦了…

牙子

牙子 [yá zi]1. 物の周りの縁取りなど出っ張った部分。 2. 昔の用語で、売買の仲介などをして手数料をとる人物。2の意味も面白いが、今回気になったのは「马路牙子」という表現を見かけたので。 歩道の縁石に黄色いペンキが塗ってあるのはなんでだったかな?…

吃瓜

吃瓜 [chī guā]野次馬。見物。上の百度百科の解説にあるように、ネット上で普及した言葉の一つで、ゴシップなどを他人事としながら眺めて楽しむこと。またそういう人々を「吃瓜群众 chī guā qún zhòng」という。 この語、日本語に訳すならほぼ「野次馬」でい…

扯皮

扯皮 [chě pí]言い争う。もめる。いがみ合う。それぞれが自分の立場にこだわって争う、もめる、いがみ合うといった負の印象を含む「論争」「争議」を指すようだ。「扯」の入る面白いけれどわかりにくい表現の一つ。用例 学校里这些问题不解决,扯皮就扯得没…

扯淡

扯淡 [chě dàn]でたらめ。荒唐無稽。でまかせ。「淡」という文字があるようにもとは「薄める」という意味で古くはその意味で使われていたが、現在では「闲扯」「胡说」などと近い意味になっている。「扯」については前にも一度書いた。 https://anatadehanai…

憨批

憨批 [hān pī]不器用で可愛げのある様子。おバカ。最近ネットで普及した言葉とのこと。百度で検索した記事によれば、もとは陝西省北部の方言という。 「憨」は「憨态可掬」という成語を以前紹介したが、可愛げのある様子。憨态可掬 https://anatadehanai.hat…

霸王餐

霸王餐 [bà wáng cān]代金を払わずに食事をすること。タダ飯。無銭飲食。元は広東語の方言というが、今では広く使われている模様。くじに当たったりおごってもらったりしてタダ飯にありつく場合にも、犯罪的な無銭飲食の場合にも使える。用例 2月5日,吉林辽…

打烊

打烊 [dǎ yàng](店などの)終業。閉店。(閉店の意味で)看板。今日中文字幕の韓国映画を見ていたら字幕に出てきた。方言とのことで、私は見たことはあるが聞いた覚えのない語。こちらから伝えるぶんには、「店が閉まる」=「关门」一つ覚えでいいと思うが…

沾光

沾光 [zhān guāng]おこぼれにあずかる。おすそわけにあずかる。得をする。用例 明天就是三八女神节了,在很多年前还会给女生放半天假,男生也跟着沾光。 明日は三八女性デーだ。ずっと前から女性は半日休みになり、男性もご相伴にあずかったものだ。大学有个…

幺蛾子

幺蛾子 [yāo é zi]悪だくみ。状況を悪くするような動き。厄介事。もとは北方方言とのこと。 「妖蛾子」と書かれることもある。他にも、「蛾」が「鹅」や「娥」と書かれたり、表記はいろいろあるようだ。 辞書では「悪い考え」のような意味が載っているが、用…

挠墙

挠墙 [náo qiáng]百度百科では次のように書いてある。1、2、3と分けられているが、大まかに、ストレスが溜まって発散できず、爆発しそうになっていること、またそういう時の行動や動作、という感じらしい。で、「挠墙」を画像検索すると、次のような絵がたく…

巴结

巴结 [bā jie]1. 媚びる。へつらう。取り入る。 2. 努める。努力する。現在では主に1の意味で使われる。用例 虽然急需钱,他也决不会去巴结他那有钱的兄弟。 急に金が入用になっても、彼はあの金持ちの兄弟に媚びる気は全くなかった。压抑自己没必要,奉承巴…

停当

停当 [tíng dāng]妥当に。きちんと。うまく。きれいに。すっかり。しばしば「收拾」「准备」「安排」などの語につき、物事を不備なく処理すること。用例 一切收拾停当,准备睡觉啦。 全部きれいに片付けて、寝る支度をしよう。我把自己的一生都安排停当了。 …

二声と四声の発音がある多音字。辞書には以下のようにある。划[huá] 1. 用桨拨水使船行动:划水。划船。划艇。 2. 合算,按利益情况计较是否相宜:划算。 3. 用刀或其它东西把物件分开或从物件上面擦过:划一道口子。划[huà] 1. 分开:划界。划分。划时…

两下

两下 [liǎng xià]技能。技術。能力。特技。「两下子 liǎng xià zi」ともいう。 「两下」は普通は文字通り「二回」という意味だが、それとは別にこういう意味もある。これは知らないと戸惑う。 辞書では「技艺」や「本领」という言葉で説明されている。職人的…

牛逼

牛逼 [niú bī]すごい。強い。「牛」は一字でも「すごい」という意味になる。これは元は方言の「拗」が「強い」という意味だったものが同じ音の「牛」と書かれるようになったと言われている。 そして「逼」だが、これは元の字は「屄 bī」だとのこと。勘のいい…

点子

点子 [diǎn zi]考え。発想。思いつき。アイディア。 (しばしば「〜到点子上」の形で)物事の要点、肝心なところ。他に、液体の「滴(しずく)」という意味もあるが、知らないとわからない意味の方を。 百度で「点子」を検索すると図のような動画がたくさん…

十三点

十三点 [shí sān diǎn]あほ。ばか。おかしい。いかれている。これも語源は諸説ある俗語。呉語方言とされ、上海などでよく使われているとのこと。「十三」だけでも同じ意味になるという。 「他是个十三点」「这个有点十三」というように人やものを形容したり…

二 [èr]あほ。ばか。 そそっかしい。考えがない。 わけがわからない。理解できない。数字の「二」とは違い、形容詞や動詞として使われる時の「二」の意味。これも知らないと全くわからない。 ↑ この説明が詳しい。 各地の方言によっていろいろ使い方が違うよ…

二百五

二百五 [èr bǎi wǔ]間抜け。あほ。 (北京方言などで)半可通。中国語に興味のある人なら話の種として聞いたことがあるのでは。知らないと全く意味がわからない語として有名なもの。 俗語で、これも由来は諸説あるらしい。 百度百科などによると、からかいを…

三下五除二

三下五除二 [sān xià wǔ chú èr]あっという間に。たちどころに。さっさと。手際よく。ちゃっちゃと。もとはそろばんの玉の動かし方を教える決まり文句。慣用句として、さっさと、手際よく、といった意味で使われる。用例 干的漂亮,这项工作三下五除二就作完…

打嗝

打嗝 [dǎ gé]しゃっくりをする。げっぷをする。「打」が動詞なので、「打了一天嗝了」(一日中しゃっくりしていた)のように、修飾要素は「打」と「嗝」の間に入る。「嗝」はしばしば儿化する。 もっと正式な医学用語としては「呃逆 è nì」というようだ。 「…

惊厥

惊厥 [jīng jué]ひきつけ。けいれん。「厥」には中国医学の用語として、息がつまる、倒れるといった意味があるとのこと。文語文では「その」という意味で見ることが多いのだが。 例:「大放厥词」 https://anatadehanai.hatenablog.com/entry/2020/09/01/234…

两天

两天 [liǎng tiān]数日。しばらく。文字通りには「二日」ということでもちろんその意味になる時もあるが、日常語の中で、漠然と「数日」を表すのに「两天」が使われる。この時の「两」は実質「几」という意味だと辞書にも書いてある。厳密に「二日」だと思う…

码字

码字 [mǎ zì](パソコンなど機械で)文字を入力する、タイピングする、文字を打つ、文章を書く、書き込む。百度百科は名詞としてCode Wordという意味の「码字」を載せている。しかし実際に検索して目につくのは、「码」を動詞として使っている「码字」。「码…

不消说

不消说 [bù xiāo shuō]言うまでもない。「不用说」「不必说」と同じ意味。用例 武汉就不消说了,每个区都去过。 武漢はもう言うまでもなく、すべての区に行ったことがある。各个学校就要举行运动会了,不消说,这运动会在孩子的心目中,不亚于奥运会在家长心…

说不过去

说不过去 [shuō bù guò qù]道理に合わない。常識に合わない。納得できない。無理がある。(道義上)容認できない。用例 条件这样好,再不增产,可说不过去。 こんなにいい条件でもう増産できないというのは全く理に合わない。你乘人之危的方法不好,在道义上…

穿小鞋

穿小鞋 [chuān xiǎo xié](主に目上の者が目下の者に)嫌がらせをする。陰湿にいじめる。冷や飯を食わせる。これも俗語として由来の言い伝えがあり、検索などして目につくのは次のような話。北宋の時代、巧玉という娘がいた。巧玉には欲張りな継母がいて、巧…

绿(動詞)

绿 [lǜ](主に「被绿 bèi lǜ」の形で)浮気される、寝取られる。「被戴绿帽子」から派生した語。昔からあるのかと思ったら、この百度の説明を見る限り、最近生まれた流行語の一つらしい。 ↑ この記事、「被带」と書いているが、普通は「戴」の字が使われる。…

黄(動詞)

黄 [huáng]だめになる。失敗する。つぶれる。ぽしゃる。もちろん「黄色になる」という文字通りの意味もあるが、動詞としての「黄」には他にこういう意味もある。青菜などが黄色くなる=枯れる、だめになるというところから来たのではないかと思うが、これも…